Googleが2025年11月18日、生成AIモデル「Gemini 3」を公開しました。
前モデルからの性能向上はもちろん、競合他社の生成AIモデルと比較しても性能が良いと話題になっています。
今回はGemini 3の概要と使い方について解説いたします!
Geminiとは
Geminiは、Googleが開発したAIチャットアシスタントで、文章作成や情報検索、学習サポートなど幅広い用途に使えるツールです。
以前は「Bard(バード)」として提供されていましたが、2024年に「Gemini」へと名前を変えました。
Gemini 2.5が公開され、様々な機能追加がされたのも目新しいですが、Gemini 3ではGemini 2.5を大幅に上回る性能となっています。
Geminiの他のツールについても紹介しておりますので、ぜひ下記の記事も合わせてご確認ください!
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Gemini 3の性能と料金比較
他AIモデルとのベンチマーク比較
Google公式が公開しているベンチマークスコアでは、OpenAIの「GPT-5.1」やAnthropicの「Claude Sonnet 4.5」などの競合の最新モデルと比べても大幅に上回るスコアを記録しています。

https://blog.google/products/gemini/gemini-3
Googleのモデルはマルチモーダルに強く、画像や動画、音声も直接入力でき、テキスト以外のデータを扱う性能が高くなっており、ベンチマーク比較画像中の「ARC-AGI-2」や「MMMU-Pro」の項目でも他のモデルと比べて非常に高い値となっています。
また、「SimpleQA Verified」という、web検索を用いずに言語モデルの知識を問うような項目でも他のモデルと比べて非常に高い値となっています。
Gemini 3 Deep Think
「Gemini 3 Deep Think」という機能も公開されています。
こちらは応答前に思考時間を長くすることで推論能力を上げるもので、Gemini 3 Proよりも性能が高く、論理的に考える部分については飛躍的に性能が上がっているようです。

未知の課題解決能力を測る「ARC-AGI-2」では、前モデルや競合モデルとは大幅に差をつけています。
API利用時の料金比較
開発でAPI利用される場合、料金は以下の表のようになっています。
上記のベンチマーク比較画像に合わせたモデルごとに、入出力100万トークンごとの料金を比較しています。20万トークンを超えると料金が変わるものもあります。
前モデルのGemini 2.5 ProはGPT-5.1と同価格でしたが、Gemini 3 Proは少し値上がりしています。
| Gemini 3 Pro | Gemini 2.5 Pro | Claude Sonnet 4.5 | GPT-5.1 | |
| 入力 |
$2
$4(20万トークン超) |
$1.25
$2.5(20万トークン超) |
$3
$6(20万トークン超) |
$1.25
|
| 出力 | $12 $18(20万トークン超) |
$10
$15(20万トークン超)
|
$15
$22.5(20万トークン超)
|
$10
|
https://ai.google.dev/gemini-api/docs/pricing
Gemini 3の使い方
ご利用のGoogleアカウントでGeminiにアクセスして右上のメニューからGeminiを選択します。
Chromeをご利用の方は右上のメニューからGeminiを選択して利用できます。

思考モードには「3 Pro搭載」と記載されていることがわかります。

利用方法については前モデルからの変更はありません。
その他のGeminiの機能については、ぜひ記事上部のGeminiの概要説明に記載している過去の記事をご覧ください!
最後に
今回はGeminiの性能や使い方の一部を説明しましたが、今回の発表でもう一つ大きなものとして、開発プラットフォーム(IDE)の「Google Antigravity」の公開があります。
これは従来の統合開発環境(IDE)やエディタにAIが組み込まれているものではなく、AIエージェントにエディタやブラウザなどが組み込まれたもので、それにより、AIが自律的にタスクを計画実行することを可能とします。
次回の記事で「Google Antigravity」をご紹介できればと思います。
Gemini 3では大幅に性能も上がっているため、他の生成AIをご利用の方もこの機会に一度Gemini 3を触っていただき、違いを体感いただければと思います。
ではまた!

