年三日坊主のKKです。
毎年恒例のココイチ創業祭でスプーンをコンプリートするまでグランド・マザー・カレーを食べ続ける季節がやってきましたね。
拙僧は開始3日目にして早速スプーンが1本あたりました。
皆様の健闘を祈ります(体はカレーで出来ている)
さて、一昨年「ドメイン名の使い捨てはやめよう」という記事をここで書きましたが、実は昨年恐れていた事態が起きました。
実名は出せませんので脚色を加えてお伝えしますが、要するに使い捨てたドメインが他社に取得された事例が発生しました。
ここではそのドメインを「example.com」ということにします。
きっかけはお客様からのお問い合わせ
ある日、当社のサポート電話受付にお客様からクレームが寄せられました。
「3月末で廃止するように依頼したWebサイトがまだ掲載されている!どうなっているんだ」
www.example.com のWebサイトを確認するとお客様のご指摘の通り、Webサイトが表示されます。
担当者は一先ず作業状況を確認の上でご報告する旨、お伝えして電話を切りました。
驚きの調査結果
担当者が調査したところ、以下の事実が判明しました。
- 「example.com」ドメインは3月末で有効期限が失効し、当社の管理を離れている。
- www.example.com のWebサイトを3月までホストしていたサーバは5月に廃棄済み。
つまり、当社はお客様依頼に従ってWebサイトを廃止済みでした。
しかし、現実に www.example.com にアクセスすると3月当時と同じWebサイトが表示されます。
担当者が現在の「example.com」について調査したところ、以下の事実が判明しました。
- 当社ともお客様とも無関係なA社が5月頃「example.com」ドメインを取得した。
- A社は6月頃、A社のホスティングサービスに www.example.com のWebサイトを開設。
まさしく「ドメイン名の使い捨てはやめよう」で危惧していた、手放したドメインを他社に利用される(ドロップキャッチ)事例が起きていたのです。
でも、まだお客様には報告できません。
どうして削除したはずのWebサイトと同じ内容が他社ホスティングサイトに掲載されているのかを突き止める必要があります。
ヒントとなったのは、A社ホスティングサービスに掲載されているWebサイトのソースコード内に次のようなリンクを見つけたことです。
https://web.archive.org/web/20250308212904/https://www.example.com/
これはインターネットアーカイブに収集されたWebサイトに特徴的なリンクです。
A社は archive.org すなわちインターネットアーカイブに収集された過去のWebサイトのデータを盗用して、 www.example.com のWebサイトを再現していると考えられます。
参考:
Internet Archive
インターネットアーカイブ - Wikipedia
お客様にはここまでの調査結果と、ドメインもWebサイトも当社の管理を離れているため手出しができない旨をお伝えしました。
まとめ
今回の事例ではA社がインターネットアーカイブのデータを使ってWebサイトを勝手に復活させた点が特徴的でした。
ドロップキャッチで取得したドメインでいきなり無関係なサイトを開設したり、別のサイトへ誘導するのではなく、一見元通りであることからドメイン所有者が変わったことに気付きにくいのが厄介です。
「ドメイン名の使い捨てはやめよう」でも書いた通り
- 手放したドメインをどのように再利用されても文句は言えない
ということは手放す前によくよく考えて頂きたいと思います。

