はじめに
こんにちは、酸素です。
viなどのテキストエディタのコマンドって覚えるのが大変ですが、その分使いこなせた時の気持ちよさみたいな感覚があっていいですよね。。
今回は、いろいろなテキストエディタでの矩形選択という操作についてまとめてみようと思います。
矩形選択とは
矩形(くけい)選択は長方形(矩形)の範囲を一括で選択する操作です。つまり、複数行に渡って同じ列に文字を入力したいときなどに活用できるショートカットとなります。
具体的には、プログラムの一括コメントアウト(または解除)に利用するケースが考えられます。
「この行から3行下まで先頭に"#"をつけたいな~」という場合は各行の先頭を矩形選択し、#を1回打つだけで一気にコメントアウトが可能となります。
visual studio code
まずはvisual studio codeでの矩形選択について紹介します。なお、手元にmacが用意できなかったため、windows11での方法をお見せいたします。
以下の順番でキーボードを入力しています
- ctrl + alt + 下矢印キー で複数行を選択
- 任意の文字列(今回は#とスペース)を入力
- Escキーで矩形選択モードを解除
vim
vimにおける矩形選択は以下のようになります。
- ctrl + vキーでビジュアル矩形モードに遷移
- 矢印キーで矩形範囲を選択
- shift + iキーで挿入モードへ遷移
- 任意の文字列を入力
- Escキーでビジュアルモードから抜ける(入力が矩形選択した範囲に適用される)
また、上記で追加したようなコメントアウトを削除する場合は、ビジュアル矩形モードで"#"とスペースを選択し、xキーで削除することで可能です。
なお、vimでビジュアルモードを利用する場合は、visualextraモードでコンパイルされたパッケージをインストールする必要があります。
現在のvimのモードはvim --versionコマンドで確認可能です。
$ vim --version
VIM - Vi IMproved 8.0 (2016 Sep 12, compiled Aug 2 2022 12:56:59)
適用済パッチ: 1-1763
Modified by <bugzilla@redhat.com>
Compiled by <bugzilla@redhat.com>
Huge 版 without GUI. 機能の一覧 有効(+)/無効(-)
~~~~~~
+cmdline_hist +lambda +printer +visualextra
~~~~~~
+visualextra という表示があればビジュアルモードを利用することができます。
私が今回検証したAlmalinux8では、vim-enhancedというパッケージがインストールされていました。
このパッケージがHugeという高機能版のvimを構成しているため、ビジュアルモードを利用することができました。
まとめ
プログラムのデバックなどで数行追記・コメントアウトをすることがありますが、そういった場面で矩形選択を利用されると効率が上がると思います。
今回はvisual studio codeとvimだけでしたが、emacsやnanoなど他のエディタでの矩形選択も調べてみたいです!