こんにちは!
Nishiです。前回はMagentoのウィジェットについての記事を書きました。
今回は、Magentoの「カテゴリ」について書いていきたいと思います。
カテゴリとは
カテゴリは、Magentoで商品を整理するための仕組みです。
カテゴリはツリー構造になっており、ルートカテゴリ→親カテゴリ→子カテゴリを階層的に追加していくことができます。
また、全てのカテゴリは複数作成することが可能です。
[ 例 ]
ルートカテゴリ
├─ 親カテゴリ
│ ├─ 子カテゴリ
│ └─ 子カテゴリ
└─ 親カテゴリ
└─ 子カテゴリ
ルートカテゴリ
└─ 親カテゴリ
└─ 子カテゴリ
このように階層的にカテゴリを整理することで、ユーザーが目的の商品を探しやすくなり、ナビゲーションメニューにも反映されます。
カテゴリの種類
Magentoには主に2種類のカテゴリがあります。
ルートカテゴリ
カテゴリツリーの最上位にあるカテゴリです。ストアごとにどのルートカテゴリを使うかを指定でき、各ストアには1つのルートカテゴリを設定することができます。
また、ルートカテゴリはストアのカテゴリツリーの起点ですが、フロント画面には直接表示されません。
子カテゴリ(親カテゴリ/孫カテゴリを含む)
ルートカテゴリの下に追加していくカテゴリです。階層的に作成でき、ナビゲーションや商品分類に利用されます。
カテゴリの作成方法
それでは、実際に管理画面で「カテゴリ」を作成してみましょう。
まず、カテゴリ画面を開くには、カタログ > カテゴリ をクリックします。
このカテゴリ画面で作成済みのカテゴリを管理したり、新しくカテゴリを追加したりできます。
※本記事の手順は、日本語に翻訳されています。
日本語化する方法については、以前の記事「Magento: 日本語に翻訳してみよう」に記載しています。
ルートカテゴリの作成
まず初めにルートカテゴリを作成します。
① カテゴリ画面の「ルートカテゴリを追加」をクリックします

② カテゴリ名を入力します。
ルートカテゴリは基本フロント側に表示されないので、必須項目であるカテゴリ名のみ入力します。
他はデフォルト値のまま進めます。
③ 「保存」ボタンをクリックします。

子カテゴリの作成(親カテゴリ/孫カテゴリを含む)
次に子カテゴリを作成します。
① 先ほど作成したルートカテゴリを開き、「サブカテゴリを追加」をクリックします。

② 各項目に任意の値を入力します。
[ 補足 ]
・カテゴリを有効化
カテゴリの公開/非公開を選択することができます。
カテゴリを公開したい場合は「有効」に設定し、非公開にしたい場合は「無効」に設定します。
・メニューに表示
メニューにカテゴリを表示するかしないかを選択することができます。
・表示設定>表示モード
商品のみ、静的ブロックのみ、静的ブロックと商品から選択することが出来ます。
商品のみ:カテゴリに紐づけた商品の一覧を表示します。
静的ブロックのみ:ブロックの内容だけを表示します。特集ページやキャンペーンページ等で使用したい時に便利です。
静的ブロックと商品:ページ上部にブロックを表示し、その下に商品一覧を表示します。
・表示設定>アンカー
ONにすると、カテゴリページに絞り込み用のフィルターが表示されます。
さらに、子カテゴリでONに設定すると、子カテゴリの商品が親カテゴリに割り当てられていなくても、親カテゴリの商品一覧に表示されます。
・デザイン>レイアウト
ページのレイアウトを選択する項目です。
1列、2列(左バー付き)、2列(右バー付き)、3列などのページレイアウトを選択することが出来ます。
画像では「2 columns with left bar」を選択したので、左側にサイドバーが表示されます。
・デザイン>カスタムレイアウトの更新
さらに高度なカスタマイズが必要な場合は、独自に作成したXMLファイルを使ってカスタムレイアウトを適用することもできます。
この機能を使うことで、特定のページに独自のデザインを反映させることができます。
・デザインアップデートスケジュール
特定の期間中だけ別のレイアウトを適用したり、特定のブロックを追加・変更したりすることが出来ます。
③ 「保存」ボタンをクリックします。

ルートカテゴリをストアに割り当てる
ルートカテゴリを作成しただけではフロント画面には表示されません。
作成したルートカテゴリを、どのストアで使用するかを設定する必要があります。
① 管理画面の ストア > 設定 > すべてのストア を開きます。

② 該当するストアをクリックし、ルートカテゴリ の項目で先ほど作成したルートカテゴリを指定します。
③ 「ストアを保存」ボタンをクリックします。

ストアを保存すると、インデックスの再構築 が自動的に行われます。
※もし自動で再構築が行われない場合は、「システム > インデックス管理」画面から手動で再構築を実行してください。
再構築が完了した後、フロント画面を確認すると、作成した子カテゴリもナビゲーションメニューやカテゴリページとして表示されるようになります。

最後に
今回は、Magentoのカテゴリについて、種類や役割、そして作成方法をご紹介しました。
カテゴリは商品整理だけでなく、ナビゲーションや絞り込みにも関わる、ストア運用の基盤となる設定です。
特にルートカテゴリの割り当てや表示設定は、フロント表示に直接影響するため、最初にきちんと整えておくと安心です。

