年三日坊主のKKです。
10月に入っても夏日がちょくちょくありますが、それでも9月までより圧倒的に過ごしやすくなりましたね。
弊社のお客様も様々な形で関わられていた大阪・関西万博も今週末で終わりということで万博の話でも良かったのですが、先月さくらインターネット様からご案内頂いて「SAKURA Partner Meetup in 北海道 2025」というイベントに参加してきましたので、ざっくりとした感想などをまとめておきたいと思います。
(詳しい話は別途要素ごとに記事にしますね)
◆SAKURA Partner Meetup in 北海道 2025
https://lp.sakura.ad.jp/202509_partnermeetup_hokkaido.html
「SAKURA Partner Meetup in 北海道 2025」とは
さくらインターネット様のパートナーを対象にしたパートナー同士のつながり構築を目的としたイベントです。
石狩データセンター見学を通して、「さくらのクラウド」の理解を深めるとともにパートナー同士で、さくらのクラウドを活用したビジネスに繋げていこうというものです。
◆さくらのパートナーネットワーク
https://www.sakura.ad.jp/partners/
参加されたパートナー企業はSIerやAI関連、Web制作など多岐にわたっており、パートナーネットワークの広がりを感じられるものでした。
弊社からはエンジニアの拙僧と営業部メンバー1人の合計2人で参加しました。
※注
データセンター見学ということで当然撮影禁止でしたので写真がありません。
幸いメディア取材なども多いデータセンターなので、各社のサイトで公開されている資料をあわせてご紹介します。
石狩データセンターへ
今回のイベントの目玉はなんといっても石狩データセンターの見学です。
札幌駅に集合して貸し切りバスで石狩データセンターに向かいました。
土地勘が無かったので現地で驚いたことのひとつが、意外にも札幌から石狩は近いということ。
北海道と言えば隣町まで数百キロというイメージが先行していて、どんな秘境に案内されるのかと思っていたら距離的には十分札幌から通勤圏といった感じです。石狩市のWebサイト(https://www.city.ishikari.hokkaido.jp/)より
現地に近づくとパンフレットなどで見覚えのある建物が見えてきました。さくらインターネット様Webサイト(https://datacenter.sakura.ad.jp/location/ishikari/)より
正面入り口が工事中ということでバスは別の入り口に向かったのですが、道路を挟んだ向かい側でもデータセンターらしき建屋が建設中でした。
てっきり、さくらインターネット様のデータセンター新棟なのだろうと思って質問してみたところ、なんと全く無関係の他社データセンターらしいとのこと。
そういえば、「サイバースペースの地政学」雑感でもご紹介しましたが、データセンターは引かれ合うようにデータセンターの近くに増える傾向があります。
(千葉ニュータウンとか、けいはんな学研都市とか、武蔵野丘陵地帯とか)
2011年に開設された石狩データセンターが核となってデータセンターが集積するデータグラビティが今まさに生まれようとしているのかもしれませんね。
胆振東部地震の話
さて、石狩データセンターに到着後は座学で諸々の解説をして頂いたのですが、やはり印象に残ったのは2018年の北海道胆振東部地震の際の話です。
胆振東部地震では地震動そのものより、その影響で北海道電力管内のほぼ全域で電力が止まる「ブラックアウト(全域停電)」が発生したことの方がインパクトがありました。
・日本初の“ブラックアウト”、その時一体何が起きたのか|エネこれ|資源エネルギー庁
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/blackout.html
データセンターのような大規模な施設では複数の変電所から複数の送電経路で電力供給を受けることが一般的ですが、日本ではそのすべてが停電するというのは非常に珍しい事態(日本初)です。
石狩データセンターに限らず一定以上の規模のデータセンターでは、そのような商用電源全断に備えたUPSや非常用発電機などを備えているのですが、これが本当に発動する事態というのは日本ではこれまでほとんど発生したことがありませんでした。
・稼働限界まで48時間、地震でデータセンターが停電したさくらインターネットの奮闘 - 日経クロステック/日経NETWORK・北郷 達郎
もちろん、石狩データセンターがそういった非常用電源設備で停電を乗り切ったこと自体は以前から聞いていたものの、現地で実際に「この部屋に社員の家族も避難していた」といったリアルな被災体験を伺うと、このセンターが意外と札幌に近いという立地と相まって職場が家族揃っての避難場所として機能したというのは、とても心強かったでしょうね。
・【石狩データセンター10周年-挑戦の軌跡-】総指揮、現場、後方支援―3つの視点からみた北海道胆振東部地震|さくらインターネット株式会社
続いてセンター内の各種見学となったわけですが、こちらについてはまた次回とさせて頂きます。