ドメインやレコード情報の確認のために活用するコマンドについてまとめてみました。
nslookupコマンド
nslookupは現在ではWindowsのコマンドプロンプトで利用できます。
nslookupで「google.com」について問い合わせると、以下のように回答が返ってきます。
>nslookup google.com
サーバー: dns.google
Address: 8.8.8.8
権限のない回答:
名前: google.com
Addresses: 2404:6800:400a:80a::200e
142.251.42.206
digコマンド
主にLinux環境で使用できるコマンドです。同じように、「google.com」について問い合わせてみます。
$ dig google.com
...
;; Got answer:
;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, status: NOERROR, id: 35829
;; flags: qr rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 1, AUTHORITY: 0, ADDITIONAL: 0
;; QUESTION SECTION:
;google.com. IN A
;; ANSWER SECTION:
google.com. 293 IN A 142.250.206.206
;; Query time: 0 msec
;; SERVER: 219.99.172.7#53(219.99.172.7)
;; WHEN: Wed Jan 10 16:35:47 2024
;; MSG SIZE rcvd: 44
HEADERについて
opcode | クエリの状態 |
status | 応答の状態 |
id | クエリのID |
flag | 応答のあったflag内容 |
QUERY | クエリの数 |
ANSWER | ANSERセクションのレコード数 |
AUTHORITY | AUTHORITYセクションのレコード数 |
ADDITIONAL | ADDITIONALセクションのレコード数 |
ドメインについて問い合わせてみると、nslookupよりも情報量が多いのが分かります。レコード情報だけでなく、DNSメッセージなども記述されています。
ドメインの存在を確認するために使う印象でしたが、オプションを活用したり問い合わせ内容を読み解くと確認以上の情報が得られることが分かりました。