はじめに
今回はClaude CoworkのSkillsを作ってみようと思います。
皆さん、Cowork使ってますか?僕は最近ほとんどの作業をCoworkでやっているのですが、
「あれ、これ毎回同じことプロンプトに書いてるな」
と感じる場面が増えてきました。それをなんとかしてくれるのがSkillsです。
ただ、Skillsって「便利そうなのは分かるけど、どうやって作るの?」で止まっている人も多いんじゃないかと思います。
僕もそうでした(笑)。
ということで今回は、とにかく1個作ってみる、という入門編です。難しいことはやりません。
Skillsってなに?
一言で言うと「Claudeが必要なときだけ読みに来る手順書」です。
実体はただのフォルダで、中に SKILL.md というMarkdownファイルが1枚あれば成立します。
ファイルの先頭に名前と説明(description)を書いて、その下に手順を書く。それだけです。
ポイントは、Claudeが最初に読むのは説明文だけ、というところです。依頼内容と説明文を見比べて「これは使えそうだ」と判断したときに初めて本文を読みに来ます。
なので、説明文に「どういう依頼のときに使うか」をちゃんと書いておかないと、せっかく作っても発火しません。ここは後で実感することになります。
プロジェクトの「カスタム指示」と何が違うの?と思うかもしれませんが、カスタム指示は常に読まれるのに対して、Skillsは必要なときだけ勝手に選ばれる、という違いがあります。
手順書が10個あっても、関係ないものは読まれないので邪魔になりません。
作り方は3つあるらしい
公式ヘルプを見ると、作り方は3つあります。
- Claudeとの会話で作る
- 画面操作を録画して作る(今のところMac版のみ)
- 自分で書いてZIPでアップロードする
今回は一番ラクそうな「会話で作る」でいきます。
題材を決める
題材は「最新の脆弱性情報を集めて3行で要約する」Skillにしました。
インフラの仕事をしていると、JVNやJPCERTの情報は定期的に見るわけですが、正直なところ毎回ちゃんと細かいところまで見れているかというと・・・という感じです。
そこで、「最新の脆弱性情報」と一言投げたら、決まった情報源から拾ってきて要点だけ出してくれる、というのを作ってみます。
さっそく作ってみた
Coworkで新しいタスクを開いて、こんな感じで雑に投げます。
「最新の脆弱性情報」と送ったら、JVNとJPCERTから直近の脆弱性を取ってきて、1件ずつ3行で要約するSkillを作りたい

するとClaude側で、情報源のURLが実際に取れるかを先に確認したり、
「直近って何日分?」
「製品で絞る?」
といった要件を詰めてきたりします。
このあたりはAI側に skill-creator という「Skillの作り方」の手順書があらかじめ組み込まれていて、それを読みながら進めているようです。
で、出てきたのがこれです。
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name: vuln-digest
description: 最新の脆弱性情報をJVNとJPCERTから取得して3行で要約するスキル。
「最新の脆弱性情報」「今週の脆弱性」「脆弱性チェック」「セキュリティ情報まとめて」など、
脆弱性の最新動向を知りたいという依頼があったら必ずこのスキルを使うこと。
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# 脆弱性情報ダイジェスト
## 情報源
次の2つのRSSフィードを取得する。
- JVN: https://jvn.jp/rss/jvn.rdf
- JPCERT/CC: https://www.jpcert.or.jp/rss/jpcert.rdf
## 手順
1. 両方のフィードを取得し、直近7日以内に公開されたものを対象にする。
2. 1件ずつ、以下の形式で要約する。
3. 日付の新しい順に並べる。
## 出力形式
### [製品名・件名]
- 何が起きる: (脆弱性の内容を1行で)
- 影響: (影響を受けるバージョンや条件を1行で)
- 対処: (アップデート・回避策など1行で)
- 出典: (元記事のURL)
## 注意
- CVSSスコアや影響範囲など、元記事に書かれていないことを推測で補わない。
- 出典URLは必ず付ける。
これだけです。コードは1行もありません。
ちなみに説明文(description)が妙に押しが強いですが、これは「Claudeは放っておくとSkillを使わない方向に倒れがちなので、少し強めに書いておくと良い」という、先ほどのskill-creatorに書いてあるお作法らしいです。
ファイルができると、チャット上に「スキルとして保存しますか?」というカードが出てくるので、「保存」を押します。
ここまで、数分です。
使ってみた
Skillsを保存したらチャット上で
「最新の脆弱性情報」
とだけ送ってみます。

ちゃんとさっき作ったSkillsが動作して、脆弱性情報を要約したものが出力されました。(出力結果は割愛しますが、約数十件の情報がサマライズされて出力されました。)
まとめ
Skillsの作成、想像以上に簡単です。
やったことは「こういうのが欲しい」と伝えて、出てきたものを保存して、使ってみて、「ここが微妙」と言ってまた保存しただけです。
SKILL.mdを自分で1文字も書いていません。Skillを作る作業自体がClaudeの仕事になっている、というのが今回一番伝えたかったところです。
あと、1回目でいきなり完璧なものは出てこない、というのも普通にあります。
修正自体もClaudeとの会話を続けることでできるので、使ってみて「違う」と思ったら直す、を回すのが前提で、その修正コストが異常に低いのがSkillsの良いところかな思います。
今回作成してみたのは情報収集系のSkillsでしたが、パワポやExcelの資料作成や、定型作業などもSkills化することもできます。
こういうものを活用することで、仕事における「作業」部分を大幅に減らすことができるので、今後も積極的に利用していきたいと考えています。

