普段から知識習得や勉強をしている学生や社会人にとって、膨大なドキュメントのキャッチアップ や試験のための勉強はより効率的に行うことが重要となります。しかし、単に情報を読んだり動画を観たりするだけでは、知識はすぐに抜けてしまいます。
今回は、長期的なスキルや知識習得のため、生成AIを用いてより効率的な学習を実践する方法をご紹介します。
生成AIを活用した学習について
生成AIの台頭により、一つの課題に対して瞬時に回答を得ることができるようになりました。しかし、「回答を得る」ことと「理解して定着させる」ことは別物です。 長期的に自分のスキルや知識として身につけるためには、有効とされる「テスト(想起学習)」と「分散学習」が欠かせません。
・テスト(想起学習):自分の知識をアウトプット(思い出す作業)することで、脳の回路を強化します。
・ 分散学習: 一度に詰め込まず、時間を空けて繰り返し学習することで、インプットした情報を「忘れてはいけない重要なもの」として脳に認識させます。
これらのプロセスを自力で行うのは手間がかかりますが、生成AIを活用することで驚くほど自動化・効率化が可能になります。
「テスト」と「分散学習」に役立つ生成AIの機能紹介
NotebookLMの機能紹介とテスト機能による知識のアウトプット
GoogleのNotebookLMは、特定の資料に基づいた学習に特化した強力なツールです。
利用されてる方も多いかと思いますが、自分が提示した資料に基づいてレポートや資料作成、テストの生成など様々な機能が利用できます。
その中でも、知識をアウトプットして記憶を定着させるのに有効なテストを実践できる機能があります。
以下では、NotebookLMの基本的な使い方と学習に役立つ機能を紹介いたします。
私は有償版のGoogle AI Proのプランを利用していますが、無料版でも回数制限は厳しいですが機能は変わらないかと思いますので、一度お試しください。
基本的な使い方
まずはNotebookLMを開いて「ノートブックを作成」からソースとして学習したい技術記事のURL、PDF、Googleドキュメントなどを読み込ませるだけで準備完了です。読み込ませた情報のみに基づいた回答を行うため、ハルシネーション(嘘の回答)のリスクを抑えられます。
以下の画像ではAWSのEMRというサービスについて学習するため、AWS Black BeltからEMRのセミナーのPDFを読み込んでノートブックを作成しています。AWSのサービス概要の確認や、AWS認定試験の学習として取り組みやすい方法になりますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。


インプットを最大化する機能
読み込ませたソースを元にしたマインドマップ、文章形式のレポート、さらにはプレゼン用のスライド資料構成を一瞬で作成できます。また、音声解説からポッドキャスト形式で音声を生成すれば、移動中や家事の合間にもスマートフォンからでも「耳からの学習」が可能になり、隙間時間を有効活用できます。
「クイズ」や「フラッシュカード」によるテスト機能
NotebookLMには標準で「クイズ」や「フラッシュカード」を生成する機能があります。これらは選択式やフラッシュカード形式で、知識をアウトプットするためのテストを簡単に生成できます。より深い理解を目指すなら、チャット欄で「この資料から記述式の問題を作成してください。私が答えるので採点と解説もお願いします。」といったように指示を出すことで記述式の問題が生成されますので、こちらもおすすめです。
以下は「クイズ 」の機能となります。
今回読み込んだAWSのEMRというサービスの資料について 、選択式のクイズを生成してくれます。
質問数や難易度を選択したり、資料の中から特定のトピックに沿った質問を出題するよう指定することができます。

生成をクリックして少し待つと、「クイズ」が生成されたので早速進めていきます。


間違えた回答をした場合、説明をクリックすることで、なぜ間違った選択肢を選んでしまったかということまで確認できます。ここで疑問に思ったこともチャットで質問して深堀りすることもできます。

次は「フラッシュカード」の機能について紹介します。
「クイズ 」同様に一問一答の問題を生成してくれますが、その名の通り、フラッシュカード形式でカードを裏返すと回答を確認でき、自分で一問ごとにチェックをつけて採点していきます。

「クイズ 」 同様に生成されたら進めていきます。
こちらも同様に説明から詳細な解説を確認できます。


これらの機能もスマートフォンのアプリからも利用できるため、隙間時間を有効活用して効率的に知識定着を図ることができます。
ChatGPT Tasksによる分散学習の自動化
学習における最大の敵は「継続」と「タイミング」です。現在のNotebookLMには復習のリマインド機能がありませんが、ChatGPTを活用することでこれを補完でき、効果的な分散学習が可能になります。
ChatGPTの有償版のみの機能となりますが、「Tasks」という機能を活用することで、学習した内容に基づいたテストを指定した日時や一定の間隔で出題させることが可能です。
NotebookLMと同様に、ここではAWSのEMRというサービスについて、定期的にクイズを出すように設定してみます。
毎週指定した日時のリマインドもできるので、自分の予定に合わせた計画を立てることができます。

ChatGPT の設定にあるスケージュールの項目から、設定したスケジュールが確認できます。

時間になるとメールが届き、「メッセージを表示する」を選択すると、設定した内容でクイズが表示されました。


このようにスケジュールを組むことで、忘却曲線に基づいた「分散学習」を仕組み化し、意識せずとも長期記憶への定着を図ることができます。
最後に
今回はNotebookLMやChatGPTなどの、普段利用している方も多いであろう生成AIを用いた勉強方法をご紹介しました。
機会があれば他のAIツールを用いた勉強方法についてもご紹介できればと思います。
生成AIは単に「楽をするための道具」や「検索ツール」ではなく、活用することで自分の勉強や仕事のスタイル、生活までもよりよく改善してくれます。
NotebookLMやChatGPTを組み合わせることで、日々の学習効率は飛躍的に向上するはずです。
ではまた!

