「AIを使えばアプリが作れるらしい」
そう聞いて、やってみた人も多いと思います。でも実際にやると、こうなりませんでしたか?
「買い物リストアプリを作ってください」と入力したら、チェックもできない、削除もできない、ただ文字が並ぶだけのものが返ってきた。
私も最初、そうでした。
でも今は、3〜4回のやり取りで、自分が「これ使いたい」と思えるアプリが作れるようになっています。変わったのはツールでも、知識でもありません。AIへの伝え方だけです。
Vibe Codingとは何か?
Vibe Codingとは、作りたいものをAIに伝えながら、対話を通じて形にしていく開発スタイルです。
コードを自分で書く必要はありません。
ただし、一度のプロンプトで完璧なものが返ってくるわけでもありません。
実際には、こんなイメージです。
伝える → 確認する → 修正を頼む → また確認する
この繰り返しを3〜5回やりながら、少しずつ完成に近づけていく。それがVibe Codingです。
なぜ「アプリ作って」だと失敗するのか
AIは、あなたの頭の中を読めません。
- 曖昧な指示には、曖昧な答えが返ってくる。
- 具体的な指示には、具体的なコードが返ってくる。
「買い物リストアプリを作って」という指示は、AIにとって「何か食べるものを作って」と言われるのと同じです。何人分か、何の料理か、好みは何か——何もわからない状態です。
だから、最低限のものしか返ってきません。
伝え方を変えるだけで、結果が変わった
そこで私が使うようになったのが、「5つの問い」です。アプリを作る前に、この5つに答えるだけです。
| 問い | 考えること |
|---|---|
| 誰のため? | 自分?家族?お客さん? |
| 何を入力する? | どんなデータを受け取るか |
| どう処理する? | そのデータをどう扱うか |
| どこに保存する? | データをどこに記録するか |
| どう届ける? | 結果をどう見せるか |
これに答えるだけで、AIに渡す「設計図」ができあがります。
難しく考えなくていいです。要するに、「誰が・何を・どうして・どこに・どう見せる」を先に整理してから伝えよう、ということです。
実際にやってみた:買い物リストアプリ
まず「5つの問い」に答えた
- 誰のため? → 自分。毎日の買い物をスマホでメモしたい
- 何を入力する? → 買いたい商品名
- どう処理する? → 追加・チェック(購入済みにする)・削除ができる
- どこに保存する? → ページを閉じてもリストが消えないようにしたい
- どう届ける? → 未購入と購入済みが一目でわかる画面
失敗した最初のプロンプト (失敗例)
最初は深く考えずに、
返ってきたもの:チェック機能がなく、削除もできない、見た目もシンプルすぎるものでした。
「これじゃない」と思いながら、何が足りなかったのかを考えました。

「5つの問い」で整理してから伝え直した
まず頭の中を整理しました。5つの問い を、そのまま言葉にして伝えました。
それをそのままプロンプトに組み込みました。
-
ブラウザで動く買い物リストアプリを作ってください。
-
【入力】テキスト入力欄に商品名を入力してボタンで追加できる
-
【処理】追加・チェック(購入済みにする)・編集・削除の4つの操作ができる
-
【保存】ページを再読み込みしてもリストが消えないようにする
- 【表示】スマホでも使いやすいシンプルなデザイン
2回目のやり取りで、ほぼイメージ通りのものができました。
さらに小さな修正を1回加えた
- 削除ボタンを押したとき、「削除しますか?」という確認メッセージを出してください
これで完成。最初の「アプリ作って」と変えたのは、伝え方だけです。
完成したアプリがこちらです

Vibe Codingは、思考できる人なら誰でもできる
プログラミングの知識は、正直なくても大丈夫です。
大切なのは、作りたいものを言葉にする力です。
「誰のために」「何ができれば嬉しいか」——それを整理して伝えるだけで、AIは動いてくれます。
あなたが最初に作りたいものは何ですか?
まず「5つの問い」に答えるところから始めてみてください。
それだけで、AIへの伝え方がぐっと具体的になります。
小さなものでいいです。まずは一つ、AIと一緒に形にしてみてください。

