AIの性能より、伝え方が結果を決める(Vibe Coding実践)

May
2026-03-30
2026-03-30

「AIを使えばアプリが作れるらしい」

そう聞いて、やってみた人も多いと思います。でも実際にやると、こうなりませんでしたか?

「買い物リストアプリを作ってください」と入力したら、チェックもできない、削除もできない、ただ文字が並ぶだけのものが返ってきた。

私も最初、そうでした。

でも今は、3〜4回のやり取りで、自分が「これ使いたい」と思えるアプリが作れるようになっています。変わったのはツールでも、知識でもありません。AIへの伝え方だけです。

 Vibe Codingとは何か? 

Vibe Codingとは、作りたいものをAIに伝えながら、対話を通じて形にしていく開発スタイルです。

コードを自分で書く必要はありません。

ただし、一度のプロンプトで完璧なものが返ってくるわけでもありません。

実際には、こんなイメージです。

伝える → 確認する → 修正を頼む → また確認する

この繰り返しを3〜5回やりながら、少しずつ完成に近づけていく。それがVibe Codingです。

 なぜ「アプリ作って」だと失敗するのか 

 AIは、あなたの頭の中を読めません。 

  •  曖昧な指示には、曖昧な答えが返ってくる。 
  •  具体的な指示には、具体的なコードが返ってくる。 

「買い物リストアプリを作って」という指示は、AIにとって「何か食べるものを作って」と言われるのと同じです。何人分か、何の料理か、好みは何か——何もわからない状態です。

だから、最低限のものしか返ってきません。

 伝え方を変えるだけで、結果が変わった 

 そこで私が使うようになったのが、「5つの問い」です。アプリを作る前に、この5つに答えるだけです。 

問い 考えること
誰のため? 自分?家族?お客さん?
何を入力する? どんなデータを受け取るか
どう処理する? そのデータをどう扱うか
どこに保存する? データをどこに記録するか
どう届ける? 結果をどう見せるか

 

これに答えるだけで、AIに渡す「設計図」ができあがります。

難しく考えなくていいです。要するに、「誰が・何を・どうして・どこに・どう見せる」を先に整理してから伝えよう、ということです。

 実際にやってみた:買い物リストアプリ 

まず「5つの問い」に答えた

  • 誰のため? → 自分。毎日の買い物をスマホでメモしたい
  • 何を入力する? → 買いたい商品名
  • どう処理する? → 追加・チェック(購入済みにする)・削除ができる
  • どこに保存する? → ページを閉じてもリストが消えないようにしたい
  • どう届ける? → 未購入と購入済みが一目でわかる画面

 失敗した最初のプロンプト (失敗例)

 最初は深く考えずに、 

「買い物リストアプリを作ってください」 

返ってきたもの:チェック機能がなく、削除もできない、見た目もシンプルすぎるものでした。 

「これじゃない」と思いながら、何が足りなかったのかを考えました。

スクリーンショット 2026-03-02 102605

「5つの問い」で整理してから伝え直した

まず頭の中を整理しました。5つの問い を、そのまま言葉にして伝えました。 

 それをそのままプロンプトに組み込みました。 

  • ブラウザで動く買い物リストアプリを作ってください。

  • 【入力】テキスト入力欄に商品名を入力してボタンで追加できる

  • 【処理】追加・チェック(購入済みにする)・編集・削除の4つの操作ができる

  • 保存】ページを再読み込みしてもリストが消えないようにする

  • 【表示】スマホでも使いやすいシンプルなデザイン

        

2回目のやり取りで、ほぼイメージ通りのものができました。

さらに小さな修正を1回加えた

  • 削除ボタンを押したとき、「削除しますか?」という確認メッセージを出してください

 これで完成。最初の「アプリ作って」と変えたのは、伝え方だけです。 

完成したアプリがこちらです 

 Vibe Codingは、思考できる人なら誰でもできる 

プログラミングの知識は、正直なくても大丈夫です。

大切なのは、作りたいものを言葉にする力です。

「誰のために」「何ができれば嬉しいか」——それを整理して伝えるだけで、AIは動いてくれます。

あなたが最初に作りたいものは何ですか?

まず「5つの問い」に答えるところから始めてみてください。

それだけで、AIへの伝え方がぐっと具体的になります。

小さなものでいいです。まずは一つ、AIと一緒に形にしてみてください。