誰でも簡単にメールヘッダーを解析する方法

目次

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🎬初めに

お久しぶりです!!フューチャースピリッツ、エンジニアブログの中の人、「通行人 R」でございます。

今回はサーバーエンジニアである「通行人 R」が独断と偏見で選んだサーバーのアレコレについてご紹介する新コーナー!!

ゼロから始めるサーバー入門講座」をお届けいたします!!

シリーズ第二回目は「誰でも簡単にメールヘッダーを解析する方法」について皆様にお届け致します!!

📘メールヘッダーとは?

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メールヘッダーと言われてもピンとくる人は多くいないかと思います!!

Web制作に携わる方であれば「ヘッダー」という単語はお聞きした事があると思います。

メールヘッダーとWebヘッダーの共通点と致しまして「メタデータ」が保存されている情報となっております。

メールヘッダー情報には送信者(FROM)、受信者(TO)、件名、日付、送信元のメールサーバーやメール配送経路、スパムスコア等の値等が記載されています。

どのような時に確認するのか?

実際、サーバーエンジニアとして業務を行っていると、様々な場面でメールヘッダー情報の確認が必要となる事がございます。

では実際にどのような場面でメールヘッダー情報の確認必要となるのかについて解説致します!

配送元サーバーを確認する時

スパム配信のよくある手法と致しましてFROM偽装等がございます。

そういった場合、どこのサーバーから配送されたメールかを確認する事で

メールの信頼性を測る事ができ、スパム判定を行う1つの指標となります。

調査対象のMessage-IDを確認する時

サーバーエンジニアとして業務を行っているとお客様よりメール調査のご依頼を頂く事がございます。

調査方法と致しましてお客様より頂いた「条件を元に該当するログを調査する方法」やお客様より頂いた「メールヘッダー情報を元に確認する方法」等がございます。

上記後者の場合、頂いたヘッダー情報の「Message-ID」を確認し調査を進めます。

📘メールヘッダーの確認方法

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では実際にメールヘッダー情報の確認方法を解説したいと思います!!

まず初めに受信したメールのヘッダー情報を表示させましょう。

ヘッダー情報の表示方法はご利用中のソフトにより異なります。

次に表示されたヘッダー情報の確認を行います。確認する方法は以下の2点です。

  1. 表示されたデーターを自身で読み解く
  2. 外部ツールを使用して解析する

上記の「表示されたデーターを自身で読み解く」の方法については多少の知識が必要となります。

今回は「ゼロから始めるサーバー入門講座」となっておりますので自身で読み解く方法は割愛させて頂きます。

📘便利な確認ツール

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ここまで長くお付き合い頂き、ありがとうございます!!

先程、自身で読み解く方法については多少の知識が必要とお伝えしました。

難易度高くて確認できないと思った方に朗報です!!

実は誰でも簡単に確認する方法がございます。

その方法はインターネット界の王「Google」が提供しているヘッダー解説ツールを使用して確認する方法です。

大手のサービスという事もあり安心して使用できますね!!

Google Admin Toolbox Messageheader

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今回紹介するツールは「Google Admin Toolbox 」に搭載されている「Messageheader」です。

Messageheaderを使用する事で誰でも簡単にヘッダー解析を行う事が出来ます。

Messageheader アクセスURL  >>

Messageheaderの使い方

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ではMessageheaderの使い方を解説して行きます。

始めに上記画像の赤枠にメールヘッダーを貼り付けます。

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次に上記画像の「ヘッダー分析」ボタンを押します。

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分析ボタンを押すと上記のように分析結果が表示されます。

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上記赤枠にはヘッダー分析結果が表示されます。表示項目は以下になります。

MessageId メッセージID
Created at 送信時間
From 差出人
To 宛先
Subject 件名

 

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上記赤枠にはメールが通過した経路が表示されております。

以上で解析完了となります。

Messageheader使用時の注意点

Google Admin Toolbox Messageheader使用時の注意点は以下となります。

  1. 対応していないヘッダー形式がある
  2. Googleに情報を渡す事になる

Google Admin Toolbox Messageheaderはヘッダー形式等によって分析できない場合等がございます。

また上記ツールを使用した解析を行った場合、Googleに情報を渡すことになります。

その為、機密メールや公開してはいけないメール等の分析は外部ツールの使用を避け、自身で作成したツールや自身でヘッダー情報を読むことをお勧め致します。

外部ツールはとても便利ですが取り扱う情報に気をつけ利用する事をお勧め致します。

私も実際の業務等では使用せず、個人利用に限り活用しております。

🎯まとめ

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いかがだったでしょうか?

今回は誰でも簡単にヘッダー情報を解析する方法について解説致しました。

メールヘッダー情報を解析する事で配送元サーバーや経路を確認する事ができ、なりすましメールやスパムメール等の判断材料の1つとして活用できる為、非エンジニアであっても日常的に活用できる機会は多いと思います。

それでは次回の記事でお会いしましょう!!さよなら!!