情報セキュリティ対策基準(スタンダード)の作り方(2)

sae
2022-10-04
2022-10-04

こんにちは、saeです。 

今回は、なぜ「対策基準」が必要なのかについて解説します。 

会社のホームページでよく記載されている情報セキュリティポリシーは、「基本方針」となります。 

その「基本方針」を受けてそれぞれの基準を定めたものが「対策基準」となります。 

「対策基準」を具体的な手順までに落とし込んだのが、「実施手順」となります。 

今回、なぜISMSに準じた「対策基準」なのでしょうか。 

それは、ISMSを取得するための審査で、ISMSに準じた「対策基準」がないと 

審査する人も、審査を受ける人も大変苦労するからです。 

ISO/IEC 27001は、要求事項を明確に定めており、その規格構成に沿って審査が行われます。 

ですから、この規格構成に記載されている項番や項目に合わせて、「対策基準」 

作成し、ISO/IEC 27001の要求事項に対して、このように対策していますよ!と明確にするわけです。 

項目が一致していないと、都度どの要求事項に紐づいているのか説明が必要であり、 

非常に多くの要求事項があるため、それだけで疲れてしまいます。 

 

要求事項は以下の内容となります。 

  •  0項  序文
  •  1項  適用範囲
  •  2項  引用規格
  •  3項  用語及び定義
  •  4項  組織の状況
  •  5項  リーダーシップ
  •  6項  計画
  •  7項  支援
  •  8項  運用
  •  9項  パフォーマンス評価
  •  10項 改善

次回は、この要求事項について説明していきます。