サーバ運用をしていると、リソースの状態を確認するためにtopコマンドを使うことは多いと思います。
しかし、topは情報量は多いものの、UIがわかりづらく、必要な情報にたどり着くまでに時間がかかることも…。
そこでおすすめなのが htop と atop です。
見やすさ・深掘り能力ともに、topより快適な監視ができます。
1. htop — 見やすく直感的な監視
インストール
# Debian/Ubuntu
sudo apt install htop
# Almalinux/RHEL
sudo dnf install htop
起動
htop
【特徴】
CPUコアごとの負荷がカラーバーで表示される
メモリやスワップの使用状況も一目で確認可能
矢印キーでプロセスを選択 → F9でkill可能
F3でプロセス検索、F6でソート切替
実行例
1 [||||||||||||| 35.2%] Tasks: 157, 5 thr; 2 running
2 [|||||||| 18.7%] Load average: 0.58 0.46 0.39
Mem[||||||||||||||||| 2.34G/8.00G] Uptime: 12 days, 03:24:18
Swp[ 0K/2.00G]
PID USER PRI NI VIRT RES SHR S CPU% MEM% TIME+ Command
4213 www-data 20 0 315M 52M 21M R 27.2 0.6 0:01.23 php-fpm
3982 mysql 20 0 1612M 645M 52M S 14.1 7.8 34:15.87 mysqld
CPUやメモリが色付きバーで見やすく、負荷の高いプロセスがすぐにわかります。
2. atop — 詳細&履歴分析に強い監視
インストール
# Debian/Ubuntu
sudo apt install atop
# Almalinux/RHEL
sudo dnf install atop
起動
atop
【特徴】
CPU/メモリだけでなくディスクI/Oやネットワークの使用状況も可視化
I/Oやネットワーク負荷の原因プロセスを特定可能
実行例
ATOP - sv01 2025/08/07 21:12:18 ------------- 1m elapsed --------------
PRC | sys 1% | user 3% | irq 0% | idle 96% | cpu 0% | load av 0.30 0.25 0.22
CPU | sys 1% | user 3% | irq 0% | idle 96% | | curf 3.0GHz
MEM | tot 8.0G | free 5.1G | cache 2.3G | buff 0.2G | slab 0.1G
DSK | sda busy 42% | read 12MB | write 85MB | avio 12 ms
NET | transport tcp 120 | udp 0 | ip in 80K | out 74K
「どのディスクがボトルネックか」「ネットワークは詰まっていないか」などが即確認できます。
使い分け
htop → リアルタイムに負荷状況を見て即対処
atop → 障害発生後の原因追跡やI/O分析
終わりに
htopとatopを使えば、サーバ監視が快適になるかもしれません。
htopで素早く全体を把握、atopで原因を深掘り
この2本立てで、サーバの健康状態を確認していくことができますね。