どうも、クーです!
ログ、見てますか?
前回はpostfixのメールログを確認しました!(前回の記事はこちら)
今回は個人的にログが見ずらいとして話題?のqmailのログについて見ていこうと思います!
qmailとログ
qmailはMTA(メール転送エージェント)というメールサーバーの動作に使用するソフトウェアです。
送受信したメールの情報はデフォルトだと/var/log/maillogにログとして出力されます。
正確にログの保存場所を確認するには/etc/syslog.conf(あるいは/etc/rsyslog.conf)の
下記行を参照してください。
# Log all the mail messages in one place.
mail.* /var/log/maillog
こちらのメールログについてcatなどで見てみましょう!
(表示が多い場合は「ctrl+C」などで表示を止めてください)
cat /var/log/maillog
、、、
ごちゃあ
postfixなど他のMTAのログよりも
個人的には非常に見づらいログかと思います、、、
でも安心してください!
下記のポイントを押さえればqmailのログも難なく解読できちゃいます!
ここを見よう!抑えるポイント
1. grepで必要なログを絞り込もう2. キューIDを見つけよう3. <to> <remote/local><success/failure>を確認しよう
基本的にはPostfixのログを調べるときと同様で
上記の3つを確認すれば大丈夫です!
まず「1. grepで必要なログを絞り込もう」です。
まず調べたいメールアドレスについて、下記コマンドを入れてログを絞り込みましょう。
cat maillog |grep "調べるメールアドレス"
該当のメールアドレスを含む行のみが出力されました!
他にもメールを送信した時間などの情報から目的のログを絞り込んでみてください。
次に「2. キューIDを見つけよう」です。
qmailのキューIDは下のオレンジの部分になります。
メールの送受信のログの場合はdeliveryのすぐ後ろにキューIDを見つけられると思います。
Jan 1 12:34:19 qmail: XXXXX.XXXXX starting delivery YYYYY: msg ZZZZZZ to local xxxxx@example.com
こちらのキューIDでmaillogを絞り込んでみてください!
コマンド
cat maillog |grep "キューID"
結果
Jan 1 12:34:56 qmail: XXXXX.XXXXX starting delivery YYYYY: msg ZZZZZ to local xxxxx@example.com
Jan 1 12:34:10 qmail: XXXXX.XXXXX delivery YYYYY: success: ZZZZZ
目的のメールログが出せましたね!
それでは最後のポイントである「3. <to> <remote/local><success/failure>を確認しよう」に移ります!
抜き出したログの中の <to> <remote/local>を確認してみてください。
それぞれtoは受信アドレス、<remote/local>は該当のメールがどこのサーバーに配送されたのかが記載されています!
<remote>なら外部のサーバーにメールが送信されたログであり、
逆に<local>なら外部サーバーやlocalから配送されたメールがサーバー内部のメールアドレスに送信されたことになります!
また<success/failure>については、下記の行のように対象のログの流れの中で配送が成功したか、失敗したかについてのステータス情報が記載されます。
successなら配送成功、failureなら配送失敗となりステータスの右側のメッセージで詳細な情報を確認できます。
Jan 1 12:34:10 qmail: XXXXX.XXXXX delivery YYYYY: success: ZZZZZ
送信がうまくいかなかった場合は個々のエラーメッセージを確認してみましょう!
最後に
今回はqmailのログについて確認するべきポイントをまとめてみましたがいかがでしたか?
この調子でログを確認できるようになっていきましょう!
以上、クーでした!