こんにちは。日々是発見が楽しみな西山です。
今日は、Wi-Fi接続を設定変更で安定させられた話をしようと思います。
Wi-Fiが不安定
自宅の玄関にWebカメラを置いています。古い賃貸でインターホンが通話のみタイプなので、こいつをカメラモニター代わりにしています。
電源はバッテリー、ネット接続はWi-Fi(2.4GHz)のケーブルレスタイプです。
このWebカメラがなかなか安定せず困っていました。
- バッテリー消費がエグい
- アップデートや再起動のタイミングで接続が切れて戻らない(Wi-Fi設定からやり直し)
といった症状が出て、そのたびにWebカメラを玄関から外して充電したり再設定したり、手間がかかって仕方がありません。
しかもそのWebカメラは概ね評判のいい製品で、購入したAmazonのレビューを見ても、型番で検索してもそんな話は出てきません。
するとこれは我が家の環境、おま環ってことになりますが、困ったことに思い当たるフシがありません。
症状から真っ先に考えられる原因は「Wi-Fiの電波が弱い」です。確かに自宅の玄関ドアは鉄製で、電波を効率よく遮断してしまいそうです。
ですがそれを見越して、Wi-Fiはメッシュを組んで玄関に近い場所にも子機を置いているし、(趣味で)業務用モデルのAPを入れてるので安定性も問題ないはずなのです。
Webカメラにしたってセットアップ時は何の問題もないし、設置後も映像や音声は問題なく流れてきます。WebカメラやAPが再起動などで一時的に切れてしまうと、なぜかその後再接続されず永遠に復活しないという症状に悩まされていました。
高速通信設定を止めてみよう
最近のWi-Fiルーターには、より高速に、より安定した無線通信をするための拡張機能がいろいろ利用できます。
我が家の製品では「OFDMA(MUーMIMO)」と「U-APSD」という機能を有効にしていました。
「これ切ったら変わるかな……」と、ほぼ藁にもすがる気持ちでその設定をオフにしました。
問題のWebカメラは屋外用ということもあり2.4GHzのみで接続されるので、2.4GHz側の設定だけをオフにして5GHzの方はそのままにしました。
すると、この変更であっけなく問題は解消してしまいました……!
「OFDMA」は無線通信の周波数帯を効率よく利用する機能、「U-APSD」は端末側を効率よくスタンバイさせ消費電力を抑える技術です。
鉄扉越しの条件の悪い端末と通信するときに、これらの機能がじゃまをして安定性を損なっていた、そんな状況が推測されます。
また、WebカメラやIoT機器は電波が届きづらい場所に置かれることもあり、データ通信量も少ないので2.4GHzで通信する場合が多いです。
なので、高速通信設定を切る時は2.4GHzのみをオフにし、5GHzはオンにしておくと、スマホやPC、ゲーム機のような高速・低遅延通信がほしいデバイスは5GHz側に接続して快適に使い続けられます。
WebカメラやIoT機器の通信が不安定だと悩んでおられる方の参考にしていただければと思います。