テスト完了後の情報を追いかけてみよう

LyRH1819
2025-01-14
2025-01-14

・テスト完了後の情報を追いかけてみよう


何かしらのテストを依頼され、そのテストを無事に完了した後はどうするのが良いでしょうか。
基本的に依頼されてテストを行うテスト実施者と言うのは、開発と言う全体の流れでいうと「後の方」で出番が来ることが多い立ち位置です。これは開発者の皆さんが何かを作り上げた後でないと、テストと言う役割が回ってこないからですね。そんな中で一通りテストを終えた後で、テスト実施者はどうしようかなと言う話です。

不具合報告

テストが無事に終わって「終わった終わった」とそれ以降の情報を追いかけない人もいますが、それは結構勿体ない事です。不具合が起きた時、開発者側に報告を入れてその後の修正テストを行う事になりますが、その間の情報を追いかけておくとテスト実施者としても役立つ事が多いです。流石に全ての動きを追いかける事は難しいですが、ある程度時間をおいてその間の進展を知っておく事はとても重要です。

例えば不具合修正の情報を追いかけておくと、「XX頃に修正テストをやる事になりそうかな」とか「修正テストの範囲はこれ位になりそうだ」とか予想を立てておく事が出来ます。開発者同士のやり取りについても、深い専門的な部分は分からないとしてもテスト実施に役立つ事はあります。一つの不具合から別の範囲まで修正が入ったりする事もあるので、「今回の不具合は小さかったな」とか思いながら、情報を追いかけてみると物凄く大事になっていたりする事も。「そんな所に影響出る事あります!?」みたいな内容を読み込んでみるのも、開発者側としては大変な事だと思いますが、テスト実施者側では「こんな繋がりになっているか」と勉強になる時もあります。

テスト完了後の情報を追いかけると言うのは、何も自分の実施したテスト結果の話だけではなく他の人が実施た分のテストにも通じる話です。こちらについてはテスト結果を確認すると言う意味合いが強くなります。誰かのテスト結果を確認すると言うのは、結果を取りまとめる立場の人が行う事が多いですが、そうでない場合でも「他の人はどうだったのかな?」と興味を持って確認してみると、不具合報告の仕方等で参考になる事も沢山あります。


テスト実施者が発見した不具合と言うのは、基本的にテスト実施者が再確認を任される事が多いですが、その不具合に付随した別のテスト同時に任される事も多いです。なので情報を追っていた場合は、『ある程度内容を把握した状態』でテストを開始する事が出来ますが、何も追っていなかった場合は『どんな不具合だったか?』と言う内容の確認から始まってしまい、結果としてテスト開始が遅れる事にもなります。本当に些細な差ではありますが、同時に確実に違いが出る所でもあります。

この様に必ず毎回やっておくべき事ではないですが、やっておく事で得られる物も多いのがテスト完了後の情報の追いかけになります。『自分が確認した内容が最終的にどうなるのか』と言った事を知っておく為にも、テスト結果の行く末は時間がある時に確認しておくと良いでしょう。まずは自分が発見した不具合等がどう言う結果を迎えるのか、時々気にしてみる所からやってみると良いでしょう。


最後にこれは本来あってはならない事件の話なのですが、『他人のテスト結果を確認する』と言う事をした結果、『明らかにテスト実施をしていないのOK判定となっている』と言った発見に繋がる事があります。これまでの行いが全て無に帰す、テストを行う人間として一番やってはいけない事です。これは私はテスト結果を取りまとめる立場にいた時に遭遇した事があります。そういう経験があると、誰かのテスト結果を確認する時に「ちゃんと全部やったのかな?」と少しだけ疑いを持つ事になりますが、何も考えず完全に信じ切っているよりかは良いと思います。


最後の最後に怖い話が挟まってしまいましたが、自分のテスト結果のその後や不具合の行く末を追いかけておく事は、利点の多い行いであると言う事を覚えておいて欲しいです。