こんにちは、saeです。
先日、妻の実家の倉庫を整理していると懐かしい黒電話が出てきました。懐かしいと言っている時点で年齢が分かってしまいますが、ネットワークエンジニアにとってはアンティーク的な価値以外でも魅力的なガジェットですので少し説明したいと思います。
1.黒電話とは
黒電話は、黒い筐体と送話器一体の受話器を特徴とする電話機の総称でダイヤルパルス方式の電話機です。
家にあったのは600型の電話機ですが、重量は約2kgでずっしりと重いですが、「耐久年数50年」を目指したともいわれるだけあって丈夫です。
また、電話線から給電されるので停電時にも問題なく使え、災害時にも電話線がつながっていれば利用出来ます。
しかし、全国的に復旧していた黒電話も1980年台の端末設備自由化に伴い姿を消していくことになります。
2.通話品質について
黒電話では、今では古い代名詞の「アナログ」回線となります。現在は「デジタル回線」「光回線」となります。
昔のネットワークエンジニアは、3.4Khzのアナログ回線をNTTから借り受けて電話回線やコンピューターに接続していました。
3.4Khz回線は、人間が聞くことが出来るとされている周波数帯を利用する回線で、通話品質も良かったと思います。
逆に、アナログデータをデジタルデータに変換し64kbpsから圧縮し、32kbps、16kbpsと圧縮率が高くなるほど通話品質は低下していました。
3.ダイヤルパルスについて
黒電話は、「ダイヤルパルス」で電話番号を通知します。
これは「ダイヤルトーン」をダイヤルによって区切りパルス信号にすることで電話番号を伝えます。
昔、通信業者の方が端子盤にレシーバーを直接つないで、手動でパルス信号を送って回線を接続して通話しているのを見て「職人技だ」と感動した記憶があります。
4.コンピュータへの接続について
アナログ回線の黒電話ですが、コンピュータへの接続回線に利用することも出来ました。
今ではあまり利用されませんが、受話器を音響カプラにはめ込んで「モデム」を経由することでデジタル信号へ変換して通信をしていました。
外国のテレビドラマでこの装置を使ってハッキングしているシーンがありましたが、多分4.8kbps程度の通信速度だったと思うので、今のギガ単位の通信速度を考えると技術の進歩を感じます
5.最後に
通信の歴史を感じさせる黒電話なので、ネットワークエンジニアとしては、なんとか実用出来る環境にして利用したいものです。