ネットワークケーブルの規格について

酸素
2026-02-02
2026-02-02

以前参加したJANOG56のNOCやJANOG57 NOC にて、LANケーブルを敷設する際にその特性や扱う際の注意点を学ぶことができたので、改めて本記事でまとめてみようと思います。

LANケーブルのカテゴリについて

まず、LANケーブルというものについて話す際、最初に触れられることが多い"カテゴリー"と呼ばれる規格の種類や特徴ついて、表にまとめてみます。

カテゴリー名(Cat ○) コネクタの形状 最大通信速度 その他特徴
Cat 5e RJ-45 1Gbps  
Cat 6 RJ-45 1Gbps  
Cat 6a RJ-45 10Gbps  
Cat 7(class 7) ARJ-45,GG-45など 10Gbps 規格上、RJ-45端子は不可

 

家庭やオフィスなど、一般的な環境では最大1GbpsのCat5eが多く採用されています。
一方、データセンターや新しめのビルの基幹部分などではより通信速度が優れているCat6aなどが採用されています。(私が以前参加したNOCでもアクセスポイントへのPoE給電や通信要件からCat6ないしはCat6aが採用されることが多いです)。

なお、Cat6aのさらに上位のCat7ですが、規格を策定しているANSI/TIAでは規格自体が存在しませんが、規格のランクの順番としては、ISO/IEC 11801(JIS X 5150)にてclass 7が対応します。
ですが、class 7ではコネクタの形状はARJ-45やGG-45、TERAと呼ばれる別の端子となっています。これらは一般的なRJ-45の挿し込み口には挿すことはできません。
偶に家電量販店などでRJ-45端子のcat7のLANケーブルがありますが、規格に沿ったものではなく、メーカーの商品用語として販売されています。class7に対応したコネクタは家庭やオフィスなどでの利用ではオーバースペックな代物ですし、ほとんどの場合でわざわざcat7の商品を買う必要はありません。(私も規格通りのcat7を実物で見たことはないくらいです)

取り扱い時の注意点

家庭やオフィスなどで利用する場合は大抵気にすることはないですが、
私が経験したNOCや施設の基幹ネットワークなどで要件を十分に満たす必要がある場合などで注意が必要な点をまとめてみます。

  • PoE給電の有無や敷設距離
    アクセスポイントやネットワークカメラなどで、ACアダプターからではなくLANケーブルで電源を供給する場合があります(Power Of Ethernet)
    LANケーブルの規格で100mまで伝送が可能でも、PoE給電はより波長の減衰が激しいため、敷設できる最大長が短くなります。各メーカーのLANケーブルなどによってパフォーマンスが変わるため、LANケーブルの仕様書を確認する必要があります

  • ケーブルの周囲に激しいノイズが発生していないか(発生する可能性の有無)
    敷設する場所によっては、LANケーブル以外にも電源ケーブルなどが多く配線されている箇所が存在します。大きな電流が流れるほど、そこから漏れ出すノイズも大きくなるため、ケーブルタイなどでケーブル同士が隣接されるような環境でないかの確認は必要です