こんにちは、saeです。
「回線借用」の依頼と聞いてなに?と思われた方も多いかもしれません。
「回線借用」は、通信事業者の設備保守などで、専用線回線を一時的に停止させることを事前に連絡することです。これは、高速道路の工事等で発生するので影響範囲は広く対象回線も非常に多いので、基本的には拒否出来ません。この「回線借用」が来てしまたった時のお話をします。
1.回線借用の内容について
「回線借用」は、2か月前頃に通信事業者からメールと電話で連絡が来ます。内容的には影響が少ないと思われる深夜であることが多く、だいたい3時間程度停止することがあります。
2.対応について
「回線借用」では、回線が3時間かそれ以上止まることもあるので、その対応について事前に回線の重要度に合わせて、許容できる停止時間やその為のネットワークを検討し準備しておく必要があります。
1)重要度が低い場合:基本的には放置
費用対効果から、ネットワークはシングル構成で長時間の停止も許容する。
2)重要度が中程度:基本的には放置
ネットワークを二重化して停止した場合、自動的に回線を切り替えて通信を継続するが、切り替える際には数秒回線が停止。
関係各所には事前に連絡しておきます。
3)重要度が高い場合:事前に経路を切り替え
ネットワークを二重化し、回線の優先順位変更によって事前にトラフィックを移行することで、回線切り替え時の停止の影響を最小にする。
関係各所には事前に連絡を行い、「回線借用」当日には夜間作業として経路変更等を行う必要があります。
3.最後に
「回線借用」は基本的には災害や障害と同じで避けようがありませんが、事前にある程度想定することが出来ますので、その分対策は立てやすいので、準備しておくと慌てなくてよいでしょう。