MariaDB のデータ操作を便利にするツールがいろいろありますが、Microsoft Access での操作が便利な時があります。
※個人的には、普段 HeidiSQL を使うことが多いです。
EXCEL と Accesss の間でコピペとかできたり(複数行、複数列まとめて操作できるて便利)、Access のフォーム、レポート、クエリーも MariaDB に対して使えるのが、とても便利です。
ただ、OBDC 経由でDBサーバーに接続すると、想定外に負荷をかけたり、データ更新してしまったりするので、本番サーバーに対して使う場合は、注意が必要かもしれません。
1.MariaDB に、ポートフォワードします。
Windows 11 で、SSHコマンドが利用できるので、コマンドプロンプトから SSHコマンドでポートフォワードします。
ssh -L [ローカルポート]:[DBサーバー]:[DBポート] -i "鍵ファイル" [SSHユーザー名]@[SSHサーバー] -p [ポート番号]
具体的には、こんな感じです。
ssh -L 13306:mysql.exsample.com:3306 -i "C:\*****\private.key" user@db.example.com -p 22
これで、ローカルPCのポート 13306 にアクセスすると、db.exsample.com サーバーの MySQL/MariaDB に接続できるようになります。
★こちらの記事の方法でもポートフォワードできます
SSHポートフォワードを利用する(Tera Term転送編)
2.ODBC コネクターをインストール
Access は、ODBC 経由で、MySQL にアクセスするので、MariaDB の ODBC コネクタをインストールします。
https://mariadb.com/downloads/connectors/
ここからODBC コネクターをダウンロードして、インストールしました。
3.ODBC を設定します
(1) Windows の「ODBC データ ソース アドミニストレーター」 を起動します。「追加」をクリックすると、MariaDB ODBC ドライバーが表示されているので、そちらを選択して、「完了」をクリックします。
(2) ODBC の設定画面が表示されるので、Name に適当な名前を入れて、[Next >] をクリック
(3) いくつか設定を入力します
Server Name : localhost (ポートフォワードしているので、localhost を指定)
Port : 13006 (SSH コマンドで指定した、ポートフォワードしたポートを指定)
User name : データベースへ接続に仕様するユーザー名を指定
Password : データベースへ接続に使用するパスワードを指定
この状態で、[Test DSN] をクリックしますと、入力内容に問題がないと接続に成功した旨の画面が出てきます。
4.Access から MariaDB にリンク(接続)します。
外部データタブを開いて、[新しいデータソース] - [他のソースから] - [ODBC データソース] を選択します。
リンクテーブルの作成を選びます(インポートすると、Access にコピーが作成されるので、データを操作しても、サーバーに反映されなくなります。その方が都合がいい場合は、インポートを選びます。)
先ほど作成したデータソースを選択します。どのテーブルをリンクするか聞いてくるので、それを選択します。
Access に MariaDB のテーブルがリンクされました。
この状態で、Access からテーブルを操作すると、MariaDB 側のデータも更新されます。
こんな感じで、MariaDB のデータに対して、Access の持つ様々な機能を利用できるので、ちょっとた集計(クエリ)や帳票作成(レポート)に活用できるんじゃないでしょうか?