こんにちは、酸素です。
少し時間が経ちましたが、2025年7月30日~8月1日に、島根県松江市でJANOG56が開催されました。
人生で3回目のJANOGでしたが、今回はNOCやBoFなどにもチャレンジしてきたので、
その時の様子や感想を書いていきたいと思います。
JANOGとは
はじめに簡単に、JANOG自体について紹介します。
公式サイトでは、下記のように説明されており、年に2回ほどJANOG Meetingという形で全国各地で開催されます。
インターネットに於ける技術的事項、および、それにまつわるオペレーションに関する事項を議論、検討、紹介することにより
日本のインターネット技術者、および、利用者に貢献することを目的としたグループです。
今回は山陰地方初のJANOGとなり、縁結びとして有名な出雲大社になぞらえ、
テーマを「縁」と題して開催されました。
私自身、母校が松江ということもあり、勝手に縁を感じながら参加しましたが、
自分が関わっている業界の方々が、全国各地から松江に来られるている様子が感慨深かったです。
NOCへの参加
今回、会場ネットワークを構築するNOCへ参加しました。
前回のJANOG55(京都開催)では、L2/L3レイヤまわりを構築するチームに参加していましたが、今回はケーブルチームとして、会場全体にLANケーブルを敷設していました。
今回の会場配線は、光ファイバーを用いず全てメタルで配線をし、そのケーブル長は合計で3762mとなりました。
コアスイッチ-ルーター間など帯域を大きく確保する必要がある箇所は、規格上10Gbpsを伝送できるcat6aのケーブルを作成したのですが、構造が少し複雑なため慣れるまで大変でした(-_-;)
しかし、事前に日本精線様に勉強会を開催していただいたことをはじめ、機材方面でもサポートがあったため、スケジュールに余裕をもって作成することができました。
その他、ケーブルチーム全体として取り組んだことは下記のリンクにて公開しておりますので、見ていただけると幸いです!
今回、ケーブルの選定や配線設計などに1から関わることができたため、「なぜこの区間に配線するのか?」など、ネットワーク(特にL1)設計に対する"Why?"を自分なりに理解することができとても楽しかったです!
BoFへの登壇
NOC以外にも、今回は野良BoFでも少し発表させていただきました。
BoFとは、"birds of a feather flock together"という英語の慣用句の略から来ており、日本語では「類は友を呼ぶ」などといった意味となります。つまり、同じバックグラウンドを持った人たちで集まり、何かに対して議論するといった場で、JANOGの本会議より小規模なセッションになります。
今回のNOCの主体であるTeam BAKUCHIKUの方々が、「会場NW」というテーマで枠を確保していただき発表の機会をもらいました。
内容としては、個人的に気になっていた2つのことについて提起させていただき、様々なバックグラウンドを持つ方々と議論することができました。
・コミュニティやNOCに対する必要としている事・必要とされている事について
・島根或いは中国地方のNWコミュニティに参加する、学生や若手の現状
また、私は社会人になってから初めてNOCへ応募・参加した身ですが、そういった同じ境遇の方や、逆に学生のころから積極的に参加している方のモチベーションなどを知ることができたのはとても有意義でした。
全体を通して
2回目のNOCへの参加でありながら、1回目とは異なったレイヤのチームに関わることができ、とても新鮮さを感じながら活動できました。
また、BoFへの登壇はもちろん、パブリックな場での発表経験を積めたことは、これからの社会人人生にとって有意義なものとなるよう、活かしていきたいと思いました!
しかし、これらのことに挑戦できた背景には、Team BAKUCHIKUの方々や協賛企業の皆様、またNOCチーム全体の力があったからこそだと思います。本当にありがとうございました!


