GitHub Copilotでコードのデバッグに活用できる5つのスラッシュコマンド

Kavitha
2025-04-24
2025-04-24
GitHub Copilotとは?

GitHub Copilotは、コードをより速く、より少ない労力で記述できるよう支援し、問題解決とコラボレーションに集中できるようにする、AIコーディングアシスタントです。GitHub Copilotは、開発者の生産性を向上させ、ソフトウェア開発のペースを加速させることが実証されています。

この記事では、コーディングワークフローの向上を実現するスラッシュコマンドの効率性と利便性について詳しく説明します。

スラッシュコマンドの紹介

スラッシュコマンドは、GitHub Copilot内で事前定義されたアクションであり、プロンプトインターフェースからアクセスできます。スラッシュコマンドを使用すると、GitHub Copilotがオンデマンドのデバッグアシスタントになり、問題をより早く解決し、より多くの洞察を得ることで、コードの品質を向上させるのに役立ちます。これらのコマンドには、Copilot Chatウィンドウのスラッシュボタンから、またはメッセージボックスにフォワードスラッシュを入力してアクセスできます。

デバッグにとても役立つスラッシュコマンドをいくつか紹介します:
1.「/help」を使って、GitHub Copilotの効果的な使用に関するガイダンスを取得   
「/help」スラッシュコマンドは、GitHub Copilotと効果的にやり取りする方法についてのガイダンスを提供し、プロンプトの構造化、スラッシュコマンドの使用、GitHub Copilot機能の最大限の活用に関するヒントを提供します。
  • 仕組み:Copilot Chatで「/help」と入力すると、デバッグ、コードの説明、テストケースの生成など、現在のタスクに関する提案が表示されます。
  • 例:GitHub Copilotの機能について復習する必要がありますか?「/help」を使用して、「/fix」や「/explain」などのスラッシュコマンドのクイックガイドにアクセスします。
2./fix」を使って修正の提案と適用

「/fix」コマンドでは、問題のあるコードブロックを強調表示したり、エラーの説明を表示したりすることができ、コードの問題解決において頼れるツールです。

  • 仕組み:問題の原因となっているコードを選択し、「/fix」と入力すると、Copilot Chatが提案を生成してくれます。
  • 例:APIコールが壊れている場合は、「/fix」を使用して、適切なヘッダーまたはパラメータを含む修正バージョンを取得します。
3.「/explain」を使ってコードとエラーを理解
「/explain」コマンドは、複雑なコードや難解なエラーメッセージを、よりシンプルで理解しやすい表現に分解します。
  • 仕組み:明確にしたいコードまたはエラーメッセージをハイライトさせ、「/explain」と入力すると、Copilot Chatが説明を提供します。関数の目的、データの処理方法、潜在的なエッジケース、発生する可能性のあるバグや問題について説明します。
  • 例:「Fatal error」に遭遇しましたか?なぜそのようなエラーが発生したのか、そしてそれを防ぐにはどうすればよいのかを理解するには、/explainを使用してください。
4.「/tests」を使ってテストを生成

テストはバグを特定するうえでの鍵であり、「/tests」コマンドはコードに基づいてテストケースを生成することでその助けとなります。

  • 仕組み:関数またはスニペットで「/tests」を使用すると、Copilot Chatが関連するテストケースを生成します。
  • 例:ソート関数に「/tests」を適用すると、Copilot Chatは空の配列やnull入力などのエッジケースに対して、単体テストを生成します。
5./doc」を使ってドキュメントの生成または改善

適切なテキストドキュメントがあれば、コードベースの検索性が大幅に向上するため、開発者にとっても、そこからコンテキストを引き出せるGitHub Copilotにとっても長期的なメリットとなります。Copilot Freeで「/doc」コマンドを使用すると、GitHub CopilotにIDE内の特定のコードブロックの概要を書き込むように依頼することもできます。

「/doc」コマンドは、コードのドキュメントを作成または改良するのに役立ちます。これは、デバッグや他者との共同作業を行うときに重要です。明確なドキュメントは、トラブルシューティングのコンテキストを提供し、問題解決を迅速化し、他の開発者がコードをより早く理解する助けとなります。

  • 仕組み:関数、クラス、またはファイルをハイライトさせて、「/doc」と入力して右クリックし、コンテキストメニューを表示すると、Copilot Chatによって包括的なコメントまたはドキュメントが生成されます。
  • 例:関数に「/doc」を適用すると、Copilot Chatによってその関数の目的、パラメータ、および予想されるアウトプットの詳細を示すインラインコメントが生成されます。

これらのコマンドを習得することで、ツールを切り替えたり、手作業のタスクに時間を浪費したりすることなく、デバッグのワークフローを合理化するとともに、問題をより早く解決できるようになります。