話題のAI検索エンジン「Genspark」を使ってみた

目次

GensparkというAI検索エンジンが最近話題になっており、使ってみたところ簡単で使いやすく、とても便利でしたので、今回は特徴と使い方についてご紹介いたします。

Gensparkとは

MainFuncというMicrosoft、Google、Baiduなどに在籍していた方たちが創設した会社が2024年6月にリリースしたサービスであり、AIエージェントエンジンが搭載された新しい検索ツールです。

AIエージェントエンジンとはAIで自律的に考えて行動してくれるというもので、Gensparkではユーザーの入力からタスクを分解して、タスクごとに言語モデルを用いて回答を生成し、結果としてそれぞれのタスクをまとめて最終的な回答を表示してくれます。

従来の検索エンジンとは異なり、ユーザーが曖昧な入力で検索をしたとしても、AIがより良い検索ワードで情報を探してくれます。

また、広告が表示されないため、情報の信頼性が損なわれず結果が見やすく表示されます。

Perplexityとの比較と特徴

同じようなAI検索エンジンとして、Perplexityというものがあります。

こちらも同じように、入力に対してタスクを分解し、回答を生成してくれます。

違いとしては以下のようなものが挙げられます。

特徴 Genspark Perplexity
タスクの処理 並列 直列
言語モデル オリジナルの複合モデル GPT-4o、Claude3.5
ファクトチェック機能 あり なし
画像、Youtube検索 あり あり
記事ページ作成 あり あり
料金 無料 月額20ドル

 

直列、並列とはそれぞれのタスクの実行順についてです。

直列の場合は1つのタスク完了後に次のタスクが処理されますが、並列の場合は複数のタスクを同時実行します。

前のタスクが完了しないと次のタスクが実行できないといった、タスクごとに実行順序があるものについては直列処理のほうが処理としては優れているように見えますが、並列処理ではそれぞれのタスクを実行した上で、AIエージェントが最終的に情報を統合してくれます。

言語モデルについてはPerplexityは言語モデルを選べるのに対し、Gensparkではそれらの言語や他の言語モデルを複合して回答してくれます。

料金についてはPerplexityについては無料プランもありますが、よく使う場合は有料プランが必須になるかと思います。

対してGensparkは無料となっていますが、2024年11月現在のベータ版についての状況なため、正式リリースの際は有料版が出るかと思います。

使い方の紹介

簡単な使い方や入力に対する結果の説明、各機能などをご紹介します。

下記のリンクからアクセスでき、検索ボックスに検索内容を入力するだけで、詳細な回答を得ることができます。

https://www.genspark.ai/

検索結果の表示

サインアップすることで履歴や作成したページを残したり、ユーザーの検索や興味を学習することで最適な結果を表示したりしますので、画面右上のメニューから登録しておくことをお勧めします。

画面右上のメニューから、メールアドレスやGoogleアカウントを用いて簡単に登録できます。

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試しに以下の画像のように検索してみます。

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検索が始まると、画像のように5の視点からリサーチ中と出ます。

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これは上の項目で説明したように、言語モデルが搭載されてるので、自分が入力した内容からどういったタスクを行えばより良い情報が得られるのか考えてタスクに分解し、それぞれのタスクを検索、まとめてくれます。

タスクを増やして検索したい場合、プロンプトにタスクの数を指定することで、指定のタスク数で検索することもできます。

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最終的な回答が表示されました。

各タスクごとに言語モデルが使われ、複数のサイトを参照しながら回答をまとめてくれます。

genspark_07定義などは公式から、一般的な内容は複数のサイトから検索してまとめていることがわかります。

言葉や定義を検索した場合、関連する概念や同義語も含めて検索してまとめてくれます。

ファクトチェック機能

ファクトチェック機能があり、ファクトチェックボタンを押すことで作成した記事が本当に合っているのか、あらゆる文献からファクトチェックをしてくれます。

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サインインしてる状態なら、ファクトチェックをしたタスクを後から確認できます。

genspark_10Sparkpageの生成

Sparkpageという、検索した内容をまとめてくれるページも生成してくれます。

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Sparkpageでは、画像のようにAI Copilotが搭載されています。

AI Copilotを用いて、このページ内でさらに詳しい情報をチャット形式で得ることができます。

Sparkpageだけを出力する場合は、ホーム画面で右上の「Sparkpageを生成」を押します。

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出力したいSparkpageについて検索欄に入力します。

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画像にも記載されてるようにGPT-4によって生成されます。

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Copilotで検索した内容を追加ボタンを押すことでページに反映してくれます。

genspark_16-1生成されたページは見出しや画像、リンクの追加等自由に編集することができます。

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生成されたページについてはページ右上の選択欄を公開とすることで公開され、誰でもアクセスすることができます。

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さいごに

単純な検索ワードでも文字としての回答や参照したwebページ、生成されたSparkpageといったように複数の回答が得ることができ、今までの検索エンジンで行っていたような複数の検索結果を確認し、ファクトチェックを行うといった自力で多大な時間をかけていた作業をGensparkの検索のみで行うことができるため、時間と労力を省くことができます。

特徴の項目でも記載した通り、現在はベータ版のため無料で使えますが、正式にリリースされたら有料版が出るかと思います。それでも個人的には使い続けたいくらい有用な検索ツールだと思います。

他にも様々な機能や活用例がありますが、また次回の機会に紹介いたします。