目次
はじめに
みなさま、trコマンドを活用されていますでしょうか。
標準入力からの文字列を変換したり、削除したりするコマンドです。
お客様からDNSレコードの変更を依頼いただいた際、指定されたDNSレコードの値が大文字になっていることありませんか?
メールサーバーをGoogleに変更する際、変更後の値として指定される値はいつも大文字になっています。
Google Workspaceのサイトで案内されているMXレコードが大文字表記になっているからです。
ドメイン名に大文字、小文字の区別はないので、名前解決には影響ありません。
ただし、ツールによっては大文字での登録ができなかったり、そもそも気持ち悪いので、
小文字での登録をおこなっています。
こんな時に活躍するのがtrコマンドです。
大文字小文字変換のほかに、重複した文字の削除(圧縮)みたいなこともできるようなので
普段あまり使わないオプション含めて使い方を紹介します。
環境
OS : AlmaLinux 8
trバージョン : 8.30
使い方
$ echo ASPMX.L.GOOGLE.COM | tr A-Z a-z
aspmx.l.google.com
$
echo で該当の文字列を標準入力として、trコマンドに渡します。
で、受け取った文字列から、大文字(A-Z)を小文字(a-z)に変換しなさいという指定になります。
これで安心してDNSレコードの登録ができますね。
文字列を削除することもできます。
$ echo "too many spaces" | tr -s ' '
too many spaces
$
連続した文字列があると、ひとつにまとめる(重複削除)ことができます。
こんな用途もあるんですねぇ。
まとめ
いかがでしたか?
大文字小文字変換といえば、trコマンド。ぜひ活用ください。