おかね、こわい
どうも、やまもとやまです。
連日猛暑?酷暑?な日々が続きますがいかがお過ごしでしょうか。
わたくしはそろそろ溶けて消えそうです。
さて先日アナウンスされていましたが、AWSでは2024年2月から、パブリックなIPv4アドレスがすべて課金対象となるそうです。
これまでは起動中のEC2インスタンスに割り当てられた1つ目のElastic IPは費用が発生しませんでしたが、今後は発生するということですね。
参考リンク
おかねかかる!こわい!!
では実際のところどれくらい影響があるのでしょうか。
ちょこっとだけ、適当に試算してみましょう。
試算前提
ものすごく適当でシンプルな環境を定義してやります。
リージョンは東京とします。
環境はざっくりこんな感じです。
EC2
インスタンス:t3.medium x2台 (オンデマンド)
EBS:各gp2 (50GB)
各インスタンスにElastic IPを割り当て。
ELB
ALBを利用。外部からのWebアクセスを2台のEC2に振り分け。
使用率は平均で0.5LCUとします。
RDS(MySQL)
インスタンス:db.r5.large (シングルAZ、オンデマンド)
ストレージ:gp2 (50GB)
その他
外部への送信トラフィックは平均500kbpsとします。
すごく適当ですね!
試算してみる
では試算してみましょう。
1か月のコストはだいたい以下の通りになりそうです。
※1か月を30日で計算しています
EC2
インスタンス:$0.0544/時間 x24時間 x30日 x2インスタンス = $78.336
EBS:$0.12/GB x50GB x2EBS = $12
ELB
($0.0243/時間(ALB) + $0.008/時間(LCU) x0.5LCU) x24時間 x30日 = $20.376
RDS
インスタンス:$0.285/時間 x24時間 x30日 = $205.2
ストレージ:$0.138/GB x50GB = $6.9
転送量
$0.114/GB x 500kbps /8bit /1024(MB) /1024(GB) x60秒 x60分 x24時間 x30日 = $17.612
合計で、1か月あたり$340.424となります。
1ドル140円とすれば約47,600円ですね。
※本番運用の場合はスナップショットやバックアップ等のコストもかかってくるかと思います
IPアドレス課金開始後は?
さて、今回のケースで2024年2月以降に課金対象となるIPv4アドレスは何個でしょう?
AWSのアナウンスを読む限りでは、次の3つになると思われます。
- 各EC2に割り当てられたElastic IP(計2個)
- ALBに割り当てられたIPアドレス(1個)
つまり、1か月あたりの金額は以下になります。
$0.005/時間 x24時間 x30日 x3個 = $10.8
1か月あたりの費用が (変更前)$340.424 ⇒ (変更後)$351.224 となる計算です。
おちゃもまんじゅうもこわい
というわけでだいぶ適当な仮定でざっくり計算してみました。
この例では3%程度影響が出るということでなかなかに大きいですが、より複雑だったり、もっと高コストな環境の場合はどんな感じなんでしょうね。
どなたかぜひ試しに計算してみてください。
あと、もし計算間違えていたらこっそり教えてください。
それではまた!