【続・今更】タスク崩壊中のSEが「Notion」で最強の管理画面を作ってみた結果

b-men
2026-01-15
2026-01-15

こんにちは!

前回の記事では、張り切って作った「Notionの最強タスク管理画面(Ver.1.0)」が、「入力が面倒くさい」というあまりにも初歩的な理由で、わずか1週間で廃墟と化した話をしました。

しかし、私はエンジニアです。バグが出たら直せばいい。仕様がダメなら要件定義からやり直せばいいのです。

というわけで今回は、重厚長大すぎたVer.1.0を徹底的にリファクタリングし、「入力コストほぼゼロ」を目指したVer.2.0の構築記録を共有します。

課題の再定義:なぜVer.1.0は失敗したか

敗因は明白でした。「データベース(DB)を直接触ろうとしていたから」です。

一般ユーザーにSQLクライアントを渡して「ここにデータを直接INSERTしてね」とは言いません。使いやすい「入力フォーム(フロントエンド)」を用意するはずです。

Ver.1.0の私は、複雑なプロパティだらけのDBを直接操作しようとして、そのUXの悪さに疲弊していました。 そこでVer.2.0のテーマを「バックエンド(DB)とフロントエンド(UI)の分離」としました。

改修①:SQLで言うところの「WHERE句」を絞る

Ver.1.0ではカンバン方式にしてすべてのタスクを表示していましたが、これがノイズでした。 「来週やるタスク」なんて今日見る必要はありません。

【実装内容】
「リンクドビュー(/linked)」機能を使い、表示条件を徹底的にフィルタリングしました。
ここで前回(Ver1.0)作ったデータベースを選択し表示してます。(初期は以下のような感じ)
カンバンで表示されていたものがテーブルとして表示されていますね。ver2.0_2

※ もちろん新規でテーブルを作ることも可能。その場合は「テーブルビュー(/table)」機能を使ってください。

ここから

  • レイアウトを変更:
    • テーブル右上の設定メニュー(新規ボタンの左隣) → レイアウト → 「リスト」を選択。
    • ※カンバンボード(ボード)はやめます。シンプルな箇条書きにします。
  • プロパティの表示設定:
    • 「ステータス」のチェックボックスを表示するように設定(リスト上で完了にできるように)。
  • フィルター条件(WHERE句):
    • 期限日が今日または以前
    • AND ステータスが完了ではない

とすると以下のようになりました。

【効果】 画面には常に「今日、絶対にやらなきゃいけないこと」しか表示されなくなりました。 ステータスを「完了」にすると、その瞬間にリストからタスクが消えます(非表示になります)。この「敵を倒した感」が気持ちよく、次々とタスクを消化できるようになりました。

各タスクの詳細を確認する場合は、タスクを選択しサイドピーク上で確認します。

改修②:「ボタン機能」で入力フォームを作る

次にNotionの「ボタン(Buttons)」機能を使って、タスク登録プロセスのマクロ化(自動化)を行いました。

【実装内容】
ページ内で「/button」と入力し「ボタン」ブロックを選択します。
そして以下のように設定しました。

  1. ボタン名: 「+ 新規タスク」
  2. アイコン: 「+」などお好みで。
  3. アクションを追加: 「ページを追加」を選択。(追加したいテーブルビューを選択)
  4. プロパティを編集(重要):
    • ここであらかじめデフォルト値を設定します。
    • ステータス : 「未着手」
    • 優先度 : 「普通」
    • 期限日 : 「トリガーされた日付」
    • ※これで、入力時にこれらを選ぶ手間が省けます。
  5. 次のステップを追加: 「ページを開く」を選択。
    • 「追加されたページ」を「センターピーク」または「サイドピーク」で開く設定にします。

こんな感じ。
ver2.0_1

【効果】 以前は登録のために5回必要だったクリック数が、ボタン1発になりました。 あとはタイトルに「A社へメール返信」と打つだけ。体感速度はテキストエディタ並みです。もはや細かいプロパティを設定する必要すらありません。

この対応を行うだけで感動すら覚えました!

ボタンを押すと以下のようにデフォルト値に設定したものが入った状態でサイドピークが開きます。(リスト上も「新規ページ」が追加されていますね)
現状は初期で設定するデフォルト値が少ないですが、多ければ多いほど手間が減ります。ver2.0_3

Ver.2.0 運用結果:これは「使える」

  • 入力コスト減 : 作業中にタスクが発生してもボタンポチッ!でタスクの登録ができる。
  • 今実施しないといけないタスクに集中できる :「今日の分」しか見えないのでどれから手をつければいい・・ということがなくなりました。

まとめ:ツールは「引き算」で作れ

Ver.1.0では「あれもこれも」と機能を盛り込みすぎました。 Ver.2.0で成功したのは「今日やること以外は見せない」「入力以外の手間はさせない」という引き算の思想でした。

もしNotionでタスク管理に挫折した方がいれば、「ボタン」と「フィルタリング」だけのシンプルな構成を試してみてください。DB自体は裏側で複雑なままでも、入り口さえシンプルなら運用は回ります。